Silver Swallows and Blue Bandits Istvan Toperczer, Artipresse, FRANCE 2015
「銀の燕と青の追いはぎ(1964-1975年の北ベトナム上空での航空戦)」
タイトルの「銀の燕」とはベトナム人民空軍がMiGに対して使う通称名で、一方で米軍レーダー・オペレーター達がMiG-17、19, 21をカラーコードを使ってそれぞれ赤、白、「青の追いはぎ」と呼んだところから来ている。筆者はハンガリー空軍の軍医で、ベトナム戦争終了後に数多くの関連書籍が出版されているにも関わらず、その多くがアメリカ側からのもので、北ベトナムのパイロットや航空機についてはほとんど紹介されていないという現状からこの本を纏め上げた。
50年から60年代はじめにかけて外国からの支援を受けてのパイロットの養成について記した黄色と赤の星の元にから、帰郷と最初の経験、上空の偵察、ハノイとハイフォンの防衛、第4軍区の上空で、70年代の(Mig-)17、ダブル・パワーとトリプル・ガンナー、マッハ2.0超え、初演の後、休止期間、ソ連の訓練官の間で、青のおいはぎの年、B-52ハンターと上空のディエンビエンフー、最後のキル、航空戦での北朝鮮パイロット、シェルターの構築、降り注ぐ爆弾、スパナとハンマー、ラオスにおけるオールド・レディズ・ツアー、海上の煙、”カウェ・カネム[注: ラテン語で「犬に注意」]”- 北ベトナムのビーグル、サイゴン上空の”弾薬満載”航空機、空の勝利と失敗といった項目に分類し、ベトナム空軍博物館、通信社や筆者自身による多数の写真を掲載して紹介。
最後には付録として、ベトナム人民空軍の航空師団と連隊の名称、北ベトナムMiGのノーズナンバー、ベトナム人民空軍のエース達、ベトナム人民空軍の複数回脱出パイロット、それにベトナム戦争(1964-1974)における航空戦が一覧表で20頁に、ベトナム戦争(1964-1973)におけるベトナム軍の航空機の損失一覧、そして文献。共産圏に属していた筆者による貴重な一冊!
215x305o, 256pp, HC, 英語
商品番号:未定(2015年10月24日現在)
Silver Swallows and Blue Bandits Istvan Toperczer, Artipresse, FRANCE 2015 本書はレロイ書店で取り扱っています。 |