B5661   Sơn Hi Kinh, Biên son: Lương Siên, Tranh: Sam Trch, Người dch: An Lc Group, NXB Kim Đng, 2022;   「山海経」。イラスト版のソン ハイ キンは新鮮で印象的で、ソン ハイ キンの文化的記憶を再現している。本書では南海経、西海経、北海経、東海経、中海経、の6巻に分け

カラーイラスト、豊富な内容、読みやすくわかりやすいSON Hai Kinh版。 山の海を眺め、神のペンを片付け、古代の文章の一つ一つが作者の心に無限の空想空間を開き、燃えるような予感が即座にペンを通して記録されます。 東洋水墨画の画期的なスタイルで、文章は壮大で自由な想像力に変換され、簡潔な逐語的で正確な解釈と相まって、魔法のような神話の世界が目の前に再現され、多くは、秦王朝以前の中国の地理、文化、神話に関する寓話を記録し、100種類以上の奇妙な動物を集めており、それを楽しむことができる。この山海経、もともと絵を含んでいたもののその後絵は失われ、文章のみが残った。人々は絵を描くためにテキストに頼るようになったものの、イラストの質は良くなかった。本書は芸術的価値と豊かな想像力に富んだ奇妙な動物の美しい東洋水墨画のセットを集めた。単にイラスト写真集であるだけでなく、内容を徹底的に解説したものでもある。165x225o, 423pp, HC (DJ), ヴェトナム語  



































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C1253 Vietnamese New Molluskus (Sea shells – Land snails – Cephalopods; With 59 New Species), Nguyen Ngoc Thach, 48HrBooks Company, USA 2016;  「ベトナムの新しい軟体動物(貝()、陸貝、頭足類;59の新種を含む)」。過去に類者が出版されており、これが4冊目となる。

前書き、ベトナムの貝の新種、ベトナムの地方のリスト、ベトナム地図、ベトナムでの貝の収集、ベトナムのハイブリッド・シェル、生きている軟体動物、ベトナムでの世界記録サイズの貝、体形的な整理、謝辞、種の説明(腹足類、二枚貝、頭足類)、文献、科学名での目次、筆者に関して、ベトナム人著者による新しいベトナムの貝のリスト、外国の著者による新しいベトナムの貝のリスト(タック博士が提供する正基準標本と副基準標本)、外国の著者による新しいベトナムの貝のリスト(
2000年以降)、カラー写真;プレート1から81。最後の部分はpp.125205で、すべてが写真で埋まっている。

プレートはページに
1で、その数は81だが、それぞれのプレートの中に10前後の貝等の連番付きの写真があり、その最後は695。過去の3C831 Shells of Vietnam 2005年、C955 Recently Collected Shells of Vietnam 2007年、C1070 New Records of  Mollusks of Vietnam 2013年)が各種貝類のみであったのに対し、この2016年版はタイトルにMollusks(軟体動物)あるように、その名称から思いつく最も一般的なイカやタコの写真も多く載せている点が従来分と異なる。(タイトルにMollusksが入っているのは2013年版も同様だが写真は含まれていない。)

220x285o, 205pp, HC, 英語  
20,840
C1239 A History of the Vietnamese, K.W. Taylor, Cambridge University Press, USA 2013;  「ベトナム人の歴史」。イントロ(プロローグ、優越、言語、弁明、要約、ベトナム人名の発音と綴り)の後は、地方の時代(帝国が南に、漢の征服、帝国の弱さと地元の英雄、安南保護領、南詔戦争、など8項目)、リ朝(ホアル、リ・コン・ウァン、リ・ファット・マ、リ=宋戦争勃発、など9項目)、チャン朝(チャン・トゥ・ド、チャン朝初期の知識人、詩と言語、第1次蒙古戦争、危険と共に暮らす、タトゥーへの別れ、など14項目)、レ朝(チャン貴族の破滅、明交趾。レロイ、新王朝の構造、境界を広げる、など12項目)、地域間戦争の始まり(当方の米、初期のマク朝、70年戦争の勃発、など5項目)、50年戦争(ダオ・ズイ・トゥと南部の動員、チンの動員、キリスト教、海上交易、など11項目)、南と北が分れる(カンボジアとの関係、南の政治と政府、南での悪政、チン・クォンの改革、など8項目)、30年戦争(クィニョンの決起、クァンチュン皇帝グエン・フエ、サイゴンからジェンカィンへ、新たな平和、など8項目)、グエン朝(11項目)、フランスの征服(9項目)、仏越の植民地関係(10項目)、戦争のインドシナ(日本が到着、ベトミンの結成、戻ってきたフランス、など9項目)、二つの国から一つへ(サイゴン、ハノイ、ケネディの拡大、ゴ・ジン・ジェムの暗殺、1968年の共産側の攻撃、ハノイの勝利、中国―カンボジア戦争と刷新、など13項目)。

最後に回顧、書誌エッセイ、アジアの言語での資料、章ごとにまとめた英語と仏語の読み物。巻末にはチャート
6、表9、地図21

170x240o(厚さ34o), 696pp, SC, 英語
4,720
C1223 Hanoi Streets 1985-2015 in the Years of Forgetting, Photography and text William E. Crawford, Images Publishing, AUSTRALIA 2018; 「忘却の年1985-2015年のハノイの通り」。カバーの自転車がある写真を見て、最近多い窮乏時代の写真か、と思ったが年代が1985年以降のごく最近の2015年までであり、その後の30年のハノイということになる。

筆者(写真家)は解放後の北ベトナムに入った最初の西側写真家であり、
85年以降首都ハノイを一定の間隔で撮り続けてきた。観光ブームが巻き起こるまでは同氏は北部で唯一のアメリカ人であることもしばしばであった....

序言のあとは古い順に時代を追って写真を掲載、各ページの下部に簡単なキャプションがある程度。巻末には筆者の最初の訪問から、急速な変化、重要な日付、文明の壮大な使命、土地改革、困難なこと、夜、自転車、ランボーの到着、共産主義のジレンマ、ドイモイ、
36通り、といった小項目により簡単な解説をしている。

280x280o, 240pp, HC(DJ), 英語 
6,530
C1211 A Review of the Conservation Status of the Asian Elephant in Vietnam, P.J. Heffernan and Trinh Viet Cuong, Fauna & Flora International, UK 2004;  「べトナムにおけるアジア象の保護状況の調査」でFauna & Flora International Conservation Reportsシリーズの1冊。

序論(最近の象保護の為のアクション、人と象の衝突、このレビューの対象範囲、このレビューの目的の
4項目)、ドンナイ省とビントゥアン省、ダクラク省、コントゥム省(コンプロン地区)、クァンナム省、西武ゲアン省、他の人口についての情報要約、アジア象保護状況の概観、結論と推奨、、参考資料の全11項に分けて進めている。 地域ごとに区切っている部分は場所、地勢、サーベイの目的、サーベイの方法、結果、その論議、推奨などが記されている。付録はVIII(地図;観察データシート;ドンナイ、ビントゥアン、ダクラクと西部ゲアン省のデータ、ティエンフォックとチャミ地区のデータ、ベトナムにおける国内象のデータなど)。

巻頭の目次部分最後に、地図
9(カラー)、表45、図11が一覧表に。210x285o, 181pp, SC, 英語 
4,120
C1223 Hanoi Streets 1985-2015 in the Years of Forgetting, Photography and text William E. Crawford, Images Publishing, AUSTRALIA 2018; 「忘却の年1985-2015年のハノイの通り」。カバーの自転車がある写真を見て、最近多い窮乏時代の写真か、と思ったが年代が1985年以降のごく最近の2015年までであり、その後の30年のハノイということになる。

筆者(写真家)は解放後の北ベトナムに入った最初の西側写真家であり、
85年以降首都ハノイを一定の間隔で撮り続けてきた。観光ブームが巻き起こるまでは同氏は北部で唯一のアメリカ人であることもしばしばであった....

序言のあとは古い順に時代を追って写真を掲載、各ページの下部に簡単なキャプションがある程度。巻末には筆者の最初の訪問から、急速な変化、重要な日付、文明の壮大な使命、土地改革、困難なこと、夜、自転車、ランボーの到着、共産主義のジレンマ、ドイモイ、
36通り、といった小項目により簡単な解説をしている。

280x280o, 240pp, HC(DJ), 英語 
6,530
C1198 Vibrancy in Stone: Masterpieces of the Đà Nng Museum of Cham Sculpture, Trn Kỳ Phương, VÕ Văn THng & Peter D. Sharrock, Photographs by Paisarn Piemmettawat, River Books, THAILAND 2018; 「石の中の活力:ダナン博物館のチャム彫刻の傑作」で、タイで出版された。前書きに続いて、ベトナムのチャム遺跡の地図。

I部、第II部に分かれ、第1部はチャンパの歴史と文化(チャム貯穀のダナン博物館の100年、海岸線でのチャンパの貿易港ネットワーク、ナガラ・チャンパとヴィジャヤの動向、チャム寺院の建築と彫刻の再考、古代カンボジアのパスパタ派とチャンパ、チャンパ寺院の寿命、チャンパの彫刻:特異性と進化、チャンパにおける仏教、支那宗教のチャム芸術への移転、サイヴァ儀式:チャンパにおけるlingakosamukhakosa1975年からのベトナムでのチャム考古学、アマラヴァティの港と貿易、西暦1113-1120年のチャム=クメール交流の14項目に分けている。項目ごとに筆者が異なる。第II部では博物館の名作として所蔵品を紹介。その名前と現物カラー写真を載せその発見場所やサイズが記され、その説明もかなり丁寧である。

II 部で紹介の展示品は連番が付いており最後は92、写真は全部で約230点。なお、第I部にもカラー写真や図、地図は合計で100以上。

240x310
o, 287pp, HC(DJ), 英語
7,560
C1197 Tơlơi Djuat: Coutumier de la Tribu Jarai, Pierre Bernard Lafont (Membre de l'École Francaise d'Extr ême-Orient, École Francaise d'Extrême-Orient, FRANCE 1963; 「ザライ族の慣習」で、パリのフランス極東学院が出版。

まず、モンタニャールの国の位置を示す地図、そしてザライや他の少数民族の分布地図。序文(部族の外見、研究の目的、ソース)、慣習文(本文
1から88まで。この部分は見開きの左頁はブランクで右頁の左にザライ語原文、みぎにその仏語訳、下部に注釈がある。各ページ上部に「チェオレオとプレイク」とあるのはこの慣習が同地域で1953-54及び56年に調査されたことによる。)不法行為、金銭の責任、計画された犯罪、共謀、常習犯、怠け者、ブレスレット交換後の結婚拒否、離婚を伴った姦淫、姦通の告発、不貞、浮浪、酩酊、などの項目がある。その後、後半になるが、ザライの司法制度、人と社会集団、家族関係など5項目について解説。結論。付録I, II(神への犯罪、人への攻撃、不倫、財産の侵害、火災など)、用語一覧(仏語:ザライ語)、目次(慣習文、引用の判決、神の名前、項目順)、参考文献。

210x270o, 323pp, SC, フランス語(及びザライ語)。 USED 仏図書館に所蔵されていたものの関係の印が表紙などに。経年で表紙など若干変色があり、内部も天地小口に近い部分で若干の着色が見られる。

11,950
C1190 Viet-Nam: Rendez-Vous en Terre Bahnar, Michel Daubert, FRANCE 2017;  「ベトナム: バナ族の地でのランデブー」。ハーフ・タイトルのページには英越バナ語で”rendez-vous in Bahnar land; cuc hn trên mnh đt Bahnar; Tojrâm tơ teh char Bahnar"とも。筆者は20歳のときに父親が情熱を持っていた写真に関心を持ちはじめたものの技師としてのバックグラウンドがあったため、30年以上にわたりビジネスマネージャーの仕事に携わり、60歳になってプロの写真家の道を進むようになった。2015年に友人がコントゥムの子供の家から子供グループを連れてベトナム人修道女を1週間ホストする、という話が来たことからすべてが始まった...2016年に写真の本を作る目的で彼らに会いに行き、彼らの生活、習慣、彼らが直面している困難、日々苦しんでいる不公平を写真に収めた。最初の数ページで同地の人々、子供のことなどを文章(と小さな写真)で紹介した後はページ1枚の写真が続く。ニャ・ロン(コムにティ・ハウス)、家屋(外見、家の中..)、働く人々、学校の子供、集会場の人々….後半は特に人々を重点的に映している。写真キャプションは巻末部にまとめている。撮影場所はコントゥム省が多いが、一部に南隣のザライ省のものもあるので注意。2016年にとあるように、すべての写真がまだ新しい。また、全て白黒である。305x245o, 151pp, HC, フランス語(前書き以降pp.11までは英語も)。筆者による出版であり、取扱が極めて限られ入手難。 14,300
C1187 Jaraï, Bertrand Goy & Jean-Yves Coué, Les Indes Savantes, FRNCE 2006;  「ザライ」。ハーフ・タイトルのページにはサブタイトルとして”Arts de Guerre et de Mort Chez les Montagnards d’Indochine Mémoires Françaoses”(インドシナの高原民族の戦争と死の芸術、フランスの想い出)ともある。高原民族(場所の現状、植民地時代の当事者と証人、出会い)、戦争(対立、攻撃の為の武器=クロスボウ・毒矢と毒弾薬・槍、防御又は誇示の武器=パレード用盾・戦闘用盾、腰回りとととめ用の武器=刀・ナイフ)、水牛の生贄(準備、大壺の酒飲み、殺害)、墓の放棄(葬儀、故人との別れ、葬儀の杭、ザライ=ラデ=バナル社会の埋葬、他の民族の葬儀[南部・ムノン、北部・カトゥ、カセン、ゲ・タホイ])のような大小の項目を設けて関連する多数の写真を掲載。一般的なザライ族の写真とともに、その中に映っている用具・武器についてそれのみを取り上げて別途写真を掲載しているのが特徴で、そのあたりは本書のタイトル「戦争と死の芸術」とあるとおり。彫刻物についても相当のページを割り当てている。本書は実際上、筆者(写真家)による出版であり、販売経路が極めて限られているため見つけるのが困難で出版時から比べても価格も高騰している。220295o, 157pp, HC, フランス語 34,100
C1128 Đ Gm C, Mt Nn Văn Hoá Thun Vit, Bùi Ngc Tun, Tp Chí Khi Hành, USA 2006; 「古代の陶器、純ヴィエトの文化」。筆者ヴイ・ゴク・トゥアンはタイビン生まれ、1954年サイゴンに、1975年米国に移住。サイゴン文科大、サイゴン師範大学を卒業。旧南ベトナム軍士官であり、1970-75年には哲学・国文を教えていた。文芸誌に詩を発表し、また数冊の詩集も出版している。

本書では、最初に、トゥアン・ヴィエト、ベトナム伝統陶器の紹介について記したあと、寺の仏像、から始まり、ベトナム伝統陶器の概要、ベトナム陶器の歴史要約表(年代、中国、ベトナム、ベトナム陶器、世界)、リ・チャン時代の陶器、チュダウ:ベトナム伝統時の絶頂チュダウ、バッチャン:続く伝統、フエの藍色琺瑯陶器:外見は中国・魂はベトナム、子牛:純粋なベトナムの霊物、ベトナムの瓶とやかん、ベトナム伝統陶器の民族的特性、いくつかの有名なチュダウ陶器、といった項目分けをして、まず文字で説明をし、その後に図録を配置している。

その部分は、ベトナムの古い陶器として筆者のコレクションからの写真を紹介。漢族時代の陶器(
I世紀〜V世紀)、リ・チャン時代の青白陶器(XIXIV世紀)、リ朝時代の茶琺瑯陶器、リ朝時代の琺瑯陶器、チュダウ陶器(レ・マク時代;XIVXVII世紀)、フエの藍色琺瑯(XVIIからXVI[編中:原文のまま, 後者はXIXであろう]世紀)、有名なチュダウ陶器をいくつか、のように分け、数点ずつ代表的作品のカラー写真を掲載し、その簡単な説明が越英バイリンガルで記載されている。写真は全部で(セットになっているものもありカウントの仕方により変わってくるが)約160

225x290o, 199pp, HC(DJ), ヴェトナム語(写真説明のみ英語でも)
11,000
  C1116 Épigraphie en Chinois du Viêt-Nam Vol.1 D l'Occupation Chinoise à la Dynastie des Lý (Văn Khc Hán Nôm Vit Nam Tâp1. T Bc Thuc Đến Thi Lý; 越南漢喃銘文匯編第一集 北属時期至李朝), École Francaise d'Extrême-Orient (Vin Nghiên Cu Hán Nôm; 漢喃研究院・遠東學院), FRANCE 1998; 「北属時から李朝時代までのベトナムの漢喃碑文」。前書き、緒言、謝辞は、いずれも仏・越・中国の3か国語で書かれているため長く感じる。

本題は最初に本書にて取り上げる27の碑文の位置の地図を示し、以降は番号1〜27について、年代が最も古い1.大楕九真郡寶安道場の碑文(618年)から順に、最後27.湊津祠跡(1175-1225)まで。

いずれも解説のあとに読み取った漢喃字の碑文を掲載、解説部より大きな文字が使われているが、判読されていない部分は□で示され、また文中に注記用番号が付けられ、あとに注釈が漢字で示されている。そのためトリリンガルであっても、説明部分のみでも漢字の割合が多くなっている。巻末には掲載分すべてではないが22点について碑文の現物写真を掲載している。

漢喃研究院として「パリ - ハノイ」とあるので、どちらの出版かと思ったがパリであろう。

240x320o, (LXXI+287+写真45)pp, SC, ランス語、ベトナム語及び中国語 
USED
背表紙とその付近で色あせが見えるが、他に特記すべき不具合なし 

21,170
       
C1070 New Records of Molluscs from Vietnam, Nguyên Ngoc Thach, 48HrBooks, Co, USA 2013;  「ベトナムの軟体動物の新しい記録」。表紙デザインから分かるように貝の本で、「軟体動物」というとイカ、タコを思い起こすが「貝」もこの軟体動物群に属する。本書は「ベトナムの貝コレクターに捧げる」として編纂されたもの。

最初にベトナム地図と地名、貝ぶたのリストと写真、ベトナムでの貝収集や貝モチーフ、新種の貝、ハイブリッド貝、内部に生き物のいる貝、ベトナムからの世界記録サイズの貝、疑わしい種の同定協力者のサイン、系統的アレンジ、ベトナム軟体動物のついての見解、などトピック的な内容の貝をまとめて紹介(写真、文字)。メインとなる部分は種分類のアカウントとして腹足綱(巻貝のなかま)、掘足鋼(ツノガイ)、頭足類、膝皿貝、二枚貝、ベトナムのエキゾチックな貝の
6つに分類し、ベトナム語名、描写(特徴)、平均サイズ、修正、分布などについてまずは文字で説明、次いで現物のカラー写真を掲載。

文字部も写真部もそれぞれ番号と名前が記載されているので、写真を見ながらその内容について簡単に調べることができる。図版ページは
151、貝の番号は全部で1773。文字説明の最後にベトナムの貝の世界記録サイズ一覧、文献、それに目次、その後が写真(図版)。225x285o, (文字部の最後が)276pp+(写真ページ)151pp, HC, 英語。
21,600
C1071 Nghiem Xuan Quang (People and Country Landscape on Woodblock Prints), Viet Gallery, USA 2003; 「ギェム・スァン・クァン(木版画による人と田舎の風景)」。画家ギェム・スァン・クァン作品集。彼は1934年、ハナム省出身で、ハノイ工業美術大学を卒業、1959年にハノイで作品が展示されて以降、20037月には米国フロリダで個展が開催された。

木版、石膏への彫刻により田舎の風景や人をあらわしたもので、トラディショナルな「ベトナムの心」があり、そこに彼独自のスタイルを見出すことができる。作品は見開きの右ページに、対面の左ページには越英語のタイトルと仕様(ほとんどが紙への印刷)、サイズ、制作年が記載されている。制作は
1998年から2003年のものばかり。巻末には制作に励む彼の写真がある。265x265o, 100pp, HC(DJ), 英語及びベトナム語
8,590
C1074 T Giáo Dc Nhi Nhét Sang Giáo Dc Tích Cc (Giáo dc Ly hc sinh làm trung tâm), Murakami Rori et al, Nasu Izumi (Biên son), Ochiai Sachiko (Biên dch), NXB Forest, JAPAN 2016;  「詰め込む教育から積極的教育へ」(生徒を中心にした教育)。筆者らは先に日本で「教育格差をこえる日本・ベトナム行動授業研究」(「考え込み」教育から「子供中心主義」の学びへ)と題した本を2015年に(日本語で)出版しており、今回紹介分は(ベトナムの教師たちに読んでもらうことを主目的としての)越語訳ということになる。

序章で日本・ベトナムの教育共同研究、以降第
1章から第6章は、クックドゥォン小学校での初回実施、クックドゥオン小学校での第2日目の実施、タイグエン師範大学での第1回目の実施、タイグエン師範大学での第2回目の実施、トゥオンウン小学校での実施、ベトナムの教師たちの研究経過に対する意見、それに終章で越日間の共同授業研究の成果と展望[注: 本書の越語より和訳したため日本語書の表現とは異なる部分あり]。若干の白黒写真あり。出版部数250という。180x255o, 262pp, SC, ベトナム語 

3,000
C1079 The Colonial Good Life: A Commentary on Andre Joyeux’s Vision of French Indochina, Translated, Introduced, and Annotated by Michael G. Vann and Joel Montague, White Lotus Press, THAILAND 2008;  「植民地のよき生活:アンドレ・ジョワユの仏領インドシナの絵へのコメント」。筆者は1912年に”La Vie Large des Colonies”を出版しフランスが支配する東南アジアでの植民地文化を紹介した。

ほぼ
1世紀後に出版された本書では、ジョワユのインドシナ:フランス植民地文化の素材と題して文章で解説した後、作品集に入っていく。最初は征服者、官吏、召使い、海賊、人生の楽しみ、といったセクションに分けてそれぞれの中で5〜16点の個別にタイトルが付いたページ大のイラストを紹介。セクションやタイトルは仏語だが、対面ページに英語の説明がある。植民地で支配された側ではなく支配された側の生活を紹介したものだが、そこにはいろいろな形で現地の住民が登場してくる。

コメント記載の
2人は米国の公衆衛生官とカリフォルニア州立大学の歴史学助教授。イラストは合計約55点。300x215o, ページ数記載なし(約120pp, SC, 英語
9,980
C1080 Contextualising the Neolithic Occupation of Southern Vietnam (The Role of Ceramics and Potters at An Son), Carmen Sarjeant, Australian National University Press, AUSTRALIA 2015;  「南ベトナムの新石器時代占有の説明(アンソンの陶器と陶器職人の役割)」。Terra Australis42。南ベトナム、ロンアン省アンソンの2009年の出土品は、新石器時代の埋葬物であることが分かり、紀元前2000年代のものとされた。ベトナム南部の新石器時代についてはほとんど知見がないが、耕作、家畜、東南アジアにありがちな耕作、家畜、陶器など新石器時代の技術が見られ、そのルートや年代については議論されているところである...

最初に図、表、略語と用語の一覧があり、本題部分は次の
11の項目に分類され進められている。序論:ベトナム南部の新石器時代を解明する、東南アジアにおける新石器時代考古学、方法論、2009年のアンソンの発掘、アンソンの陶磁器の容器の形と表面処理、アンソン陶器の構造、アンソン陶器群における標準化の程度、ベトナム南部での新石器時代の場所の比較、東南アジアでの新石器時代の場所の比較、アンソンでのアイデンティティ確立における陶器職人の役割、結論。巻末には文献(23pp), 付録A(構造分析における陶器試料のまとめ), B(コレスポンデンス分析のための変数の有無:ベトナム南部のサイト), C(コレスポンデンス分析のための変数の有無:東南アジアのサイト)。

写真・図はそれぞれの章ごとに連番が付与されており、合計では約
260、表は約130。分析のデータを表にしたもの、あるいはグラフ化したものが多く見られる。210x80o, 456pp, SC, 英語
15,350
C1067 Viêt Nam – Collection Vietnamienne du Musée Cernuschi, Paris Musées , Editions Findakly, FRANCE 2006;  編集に携わったのはMonique Crick, Lê Thành Khôi, Vincent Lefèvre, Helen Loveday4人。(パリのアジア芸術を専門とする)セルヌッチ美術館のベトナム・コレクションを紹介。まずは文章を主(カラー写真も伴う)とした解説で、セルヌッチ美術館のベトナム・コレクション、起源から16世紀までのベトナム、その後、ベトナムの青銅器時代、カタログ1-25、北部の陶磁器、カタログ26-72、文献。最後に用語と目次。このうち、カタログの部分がコレクションの紹介で、写真は連番付きで最後は72。決して多くはないが、1点に対して写真は1つとは限らず、別方向からの、あるいは局部を拡大した写真を含むものも。写真に対しての説明は、材質、サイズ、年代といった基本情報に加えて付図(現物の構造を示す手書きイラスト、出土地の写真など)も添えて非常に詳しく文章で説明しているのが特徴。それぞれの番号に対する解説のあとに参考文献が都度紹介されている。巻末にはまとめての参考文献、210x270o, 150pp, SC, フランス語。 7,520
C1058 Art et Archéologie du Champa: Une Ancienne Civilisation du Viet Nam, Emmanuel Guillon, Picard, FRANCE 2011;  「チャンパの芸術と考古学:ベトナムの古代文化」。目次より前に略語一覧、地名のベトナム語表記一覧(Bien Hoa Biên Hoà、など)。全体を514項目に分類。それらは、第1部歴史環境(先史時代と原始時代、有史時代、第2部(考古学的に重要な25ヶ所)、第3部建築(用語と素材、建築物群、建物、建築装飾、宗教的な家具)、第4部彫像(バラモンの表現、仏教芸術、動物のアート)、第5部その他の芸術(陶磁器、繊維芸術)。そして結論、付録(王朝、用語=技術用語とインド起源の用語)、文献約20pp。最初に24ppのカラー写真ページがある他、全体では写真(白黒が多い)と図・イラストで合計約170、それに地図が数点。220x270o, 245pp, SC, フランス語  12,960
C1052 Public Private Hanoi, Andre Lutzen, Kehrer Heidelberg Berlin, GERMANY 2010;  ハノイの夜・・・日常のハノイの夜の光景を集めた。観光地でも名所でもない場所の日没以降の、夜の光景ばかりを集めて一冊の本に。首都の夜は休むことなく、騒がしく、窮屈だ。ある人は熱気の残る街中にバイクを走らせ、またある人は自分の家で過ごす。プライベートな空間である個人の家は戸も窓も大きく開けられて外の公共のスペースにつながっている。決して人の集まる歓楽地や風俗や犯罪の姿ではなく、ごく一般のハノイの人々の日常の夜の風景である。本は最初に(神、精神と腐敗のパワーの)「紅河ブルース」と題しての前書きが英、独語であるが、それ以降は写真のみでキャプションもその他の注意書きもない。巻末には掲載している全107点の(ハノイの中での)撮影場所の一覧が記載されている。既に絶版となっており入手難。305x245o, 頁数なし(約110pp, HCDJ, 英語及びドイツ語 16,850
C1051 Nguyen Xuan Huy – Last Spoken Word , Galerie Rothamel, Kerber Kristof Verlag, GERMANY 2015;  グエン・スァン・フイの作品集。彼は1975年ハノイ生まれ、高校卒業後2年ほど大学で建築を学び、その後1995年にドイツへ移住、96年よりブルグ・ギービヒェンシュタイン美術大学で、2001年よりフランスのボルドー美術大学を学んでいる。彼の作品は大きな技巧でもって描かれており、興味をそそられるのと同様に平静を乱される。出身地である共産主義国の影響が若干残っているようではあるが、第2の故郷としたドイツに20年、現在ではその場所に精神的に到達している。彼の絵画は強烈だが、ヨーロッパのフォーマットに収まっている。

陰鬱な景色、荒廃した内部が白の背景に取り替わった。グエン・スァン・フイは心臓が飛び出た女性を、ハイブリッドな創造物と目標として股を開き露出した女性を描いている。新しく暗い時代がぼんやりと出現しているかのようである
...。強烈な印象を与える作品全76点!245x305o, 80pp, HC, ドイツ語及び英語
6,695
C1044 L’Envol du Dragon: Art Royal du Vietnam, Musée National des Arts Asiatiques – Guimet & Musée National d’Histoire du Vietnam, Musée National des Arts Asiatiques – Guimet, FRANCE 2014;  「舞い上がる竜:ベトナムのロイヤル・アート」でフランスのギメ東洋美術館とベトナムの国立歴史博物館の共同編集により、後者が201479日から同年915日まで開催された同名(舞い上がる竜:ベトナムのロイヤル・アート)エキシビジョンの出展カタログとして発行したもの。こうした美術館のカタログは鮮やかなカラー写真で、頁をめくっていくだけでも実に魅力的であると同時に解説もしっかりしたものであるのは言うまでもない。分類としては、ベトナム芸術の中の竜、タンロン(ハノイ)王都=昇竜の都市、ベトナム陶器の中の竜の描写(11-15世紀)、15及び16世紀のベトナム陶器の青白装飾、ベトナム仏教の幾つかの側面、グエン朝芸術の中での素晴らしい動物の表現。その後に年表、目次(ベトナム文字でアルファベット順だが、それぞれに対応する漢字も)、文献2pp。出展物のカラー写真はCat番号として連番が付与され、1から160まで。それ以外に、解説に関連した白黒写真はFigとして分類ごとに連番があり全部で40ほど。240x290o, 191pp, SC, フランス語 9,850
C1036 Viet Nam, Photos de Michel Huet et al, La Guilde du Livre Lausanne, FRANCE 1951; 195o年代の初めに出版されたベトナムの写真集で40年代から活躍しているフランスの写真家Michel Huetを中心に他3人の写真を集めたもの。前書きを記載のPaul Lévyはハノイの極東フランス学院の元学長であった人。フエから始まり中部の農村、漁村、各地の老若男女の姿、北部及び中部高原..。全土を回っての撮影だから若干の旅行の話でもと思ってしまうが、写真頁の間の文字説明は40年代にハノイで出版された文献などから引用してキム・ヴァン・キェウをはじめ、ベトナムの大衆歌謡、詩(ト・フーなどの詩を越語訳にしたもの)といった文化をいろいろ紹介しているのみ。したがって本書も観光書ではなく写真を取り入れての文化書ということになる。写真はすべて白黒で連番が付与されており、最後は73。また本書は6800部までは個別に番号を付けており、この分は5357225x285o, (写真ページは頁記載はなく、文章頁のみ頁数が記され最後は27pp, 写真頁は数えると64pp, HC(DJ), フランス語

USED
出版後半世紀以上を経過しているので、紙の色などそのあたりの若干の経年古さはあるが、ほかには角に僅かにぶつけたような跡があるのみ。特記すべき不具合なし。
9,720
C1006 Indochine Profonde, J.P. Dannaud, Presses de L’Imprimerie, FRANCE 1954:  「奥深いインドシナ」で1954年に出版されたインドシナ写真集。写真は30以上の個人写真家や空軍、映画撮影隊、対外宣教師などの団体による。写真家はフランス人が主ではあるがベトナム人のも約10人、その中にはヴォ・アン・ニンの名前も見える。分類は、山地の人々、カンボジア、ラオス、それにベトナムであり、カンボジアとラオスで39頁、その他が山地の人々(ほとんどがベトナム北部と中部高原の少数民族)及びベトナムである。そこに住む人々の姿、労働、日常の姿、祭礼などを主に、風景も若干だが紹介している。写真に対しては比較的丁寧なキャプションが付いているが、その部分は全て大文字であり、そのあたり仏語になれていない人だとやや読みづらいかも知れない。写真はほとんどがページに1点、それに見開きで1点というサイズも少なくない。写真は全部白黒だが全体では約120点、巻末にページごとの写真家一覧表。245x315p, 140pp, HC, フランス語 USED 背表紙全体及び裏表紙が経年で色褪せがある。内部は若干の古さを感じる程度で特記すべき不具合はなし。 7,990
       

C976

Love Is Yellow in Vietnamese Popular Music, Minh Nguyen, University of California, USA 2012 ; 「ベトナムのポピュラー音楽では恋は黄色」。筆者による東南アジア学の文学修士の論文である。ベトナムの歌謡・ポピュラー音楽はベトナム語ではnhaïc vaøngと呼ばれることから付けたタイトルだ。黄色い音楽の定義、理論と方法、黄色い音楽の中に悲しみを含ませる、刷新前後における悲しみ、などの項目のようなものが見られるが、全体を通して黄色い音楽の歴史を戦時から、あるいは少数民族の音楽をも引用し、ニュー・ミュージックという言葉との比較や、ベトナム国内と海外社会での見方、また特定の曲を引き合いに出してその歌詞の分析、あるいは筆者自身が南部で耳にした音楽などから、考察をしている。カラー写真2点、巻末に5頁にわたり文献。

205x255o, 62pp, SC, 英語 (薄いわりに高価格なので注意) *2018年7月現在見つけるのが困難な状態: 2019年10月絶版のもよう。
8,925
C969 Prieøres Jarai, P.B. Lafont, EÙcole Francaise D’Extreâme-Orient, FRANCE 1963 ;  「ザライ語祈祷文」で極東フランス学院が出版。祈祷文はそれぞれの状況、即ち、神への祈り、(誕生と死などの)人生の重要な出来事に伴う祈り、葬儀に伴う祈り、家に対する祈り、家財に対する祈り、家畜に対する祈り、魚釣りや狩猟に伴う祈り、金属鋳造の祈り、など12の項目に分け、ザライ語文がありその下に、ザライ単語ごとの仏語の意味、そして仏語訳と、この3行の文章が最初から最後まで続き、合間に仏語の解説が入るような構成。下部欄外には注釈。巻末には神(守護神)、地名一覧でアルファベット順にリストされ仏語説明がなされている。210x270o, 458pp, SC, フランス語。 USED 表紙に以前の所有者(米国エール大学教授)の印。経年で背表紙の茶変が目立ち、表紙もムラがあるが端の方で茶変がある。中はあまり使われたような形跡は見られず、書き込みなど不具合はない。 14,700
C966 Dictionnaire Bahnar-Francais A-K & L-Ö, Paul Guilleminet avec la collaboration du R.P. Jules Alberty, Eùcole Francaise D’Extreâme-Orient, FRANCE 1959 ;  バナ語=フランス語辞典でTome Premier(第1巻) A-K, Tome Deuxieøme(第2巻) L-Öの全2巻。フランス極東学院による出版物。タイトルのとおりバナ(ル)語=フランス語辞典で約1万のバナ語単語とそこから派生の3万語を掲載している。はじめに、としてバナ族の小分類の説明、そしてそーす資料と文書、採用したバナ語表記システム、本辞書の構成、文法、略語や印の一覧などについて説明したあと、Aから始まるアルファベット順の辞書(A-K & L-Ö)となる。最後はÖで始まる単語だが、その前にU, Wがあるので注意。

19x28cm, 1xx及びpp.1-pp.494, 2pp.495-pp.991, HC. USEDであるが、ほとんど(〜全く)使用されずに保管されているうちに50年以上の年月が経過したようなもので、若干の古さはあるが特記すべき不具合は全くなし。2冊セットで。
 

カバーにはタイトルなどの文字がないので、左枠は2冊を並べての背表紙部分の画像。

32,550
C960 Sources of Vietnamese Tradition, Edited by George E. Dutton, Jayne S. Werner and John K. Whitmore, Columbia University Press, USA 2012;  「ベトナムの伝統のもと」。この「伝統のもと(ソース)」シリーズは先に日本、中国、印度、韓国、東南アジア版が発行されている。このベトナム版は多数の小項目に分類され記載されている、すなわち1部として近代以前:北部帝国の影響(土地、経済と貿易、哲学と宗教、統治、社会と文化)、リ、チャン及びホの時代(同様の小項目に加えて、少数民族の関係)、レとマクの時代(同じ小項目)。第2部は初期の近代ベトナム: チン・グエン時代(土地、経済と貿易、哲学と宗教、政治改革、統治、社会と文化)、初期のグエン朝(同じ小項目)。第3部は近代ベトナム: 植民地時代(土地、フランスへの対応、社会と文化、宗教)、独立時代(土地、外国との問題、政治の変遷と政治、経済、社会と文化、宗教、少数民族・国際関係)。巻末には文献が14ppに。初めての英訳となるようなプライマリー・ソースも多く、2000年のベトナムの歴史や国家、社会を包括的に理解するのに最適との評価。155x235o, 622pp, SC, 英語 4,515
C959 Indochine, Baguettes and Baùnh Mì; Finding France in Vietnam, Luke Nguyen, Murdoch Books, AUSTRALIA 2011;  「インドシナ、バゲットとバィンミ:ベトナムにおけるフランスを求めて」。筆者はボートピープルとしてベトナムを脱出した両親の間に1977年タイで生れ、難民キャンプで生活したあとオーストラリアのシドニーに定住。その後同地で受賞したベトナム・レストランのシェフとして働く一方、ベトナムの食に関する書籍を著している。本書は写真を多用し、食をひっかけての文化書と言える一冊。分類はハノイ(河の中の都市)、ダラト(インドシナのフレンチ・アルプス)、サイゴン(東洋のパリ)、フランス(私のフランスのベトナム人家族に会う)と場所ごとに分け、その後にベーシックと用語。どのページを開いても見えるカラー写真は主役は料理となるかも知れないが、更に料理の周辺(食卓、食事、調理、食材販売の場所、市場)も多く、さらにその土地について述べるため風景写真もあり、歴史的な事項について筆者との係わりを含め記述している。料理についてはレシピも記載。料理書で文化書で、観光書とも言える一冊。写真が多く厚めの紙使用のため分厚さもある大型書。220x265o, 320pp, HC(DJ), 英語 6,930

C955

Recently Collected Shells of Vietnam, Nguyeân Ngoc Thach, L’Informatore Piceno & N.N.T., ITALY 2007;  「最近収集したベトナムの貝」で同じ著者が2005年に出版したC831 ”Shells of Vietnam”USED再入荷=C831a参照)の追補版である(改訂版ではないので注意)。最初にベトナムの場所を示す一覧と地図(本よりやや小さめの地図が挟み込まれている)。最初に貝ぶたの種類、ベトナム切手に見られる貝、新種のベトナム貝、ベトナムの右巻き貝・ハイブリッド貝がカラー写真で紹介。貝を系統的な整理。そして第1部は最近収集した生物種としてGastropodsを中心にTusk Shells, Chitonsなどを文字で、名前(英語、越語)、その特徴、サイズ、生息場所、分布、稀少度などが記されている。後半はPart Iが「最近集められた種類(Species)」としてカラー写真プレート79。写真は頁の中では同じ種類に属するものがまとめられ、全体を通じて番号(枝番あり)が付与され、欄外に科学名が記されている。Part IIでは「最近集められた標本(Specimen)」としてカラー写真プレート80118がある。番号はPart Iから引き継がれており最後は1924bとなっている。本書では文章部の後、写真の前に文献、カラー・プレート一覧、ベトナム語名と科学名の目次がある。210x300o, 384pp, HC, 英語。 USEDでほとんど新品同様だが、裏表紙ハードカバーの端で打ち付けキズがある。但し内部には全く影響を及ぼしていない。中は綺麗で特記するような難はない。 21,000
C933 Balade au Coeur du Vietnam…Un Fabuleux Domaine, Daniel Frydman, Editions Orphie, FRANCE 2011;  「ベトナムの中の散歩...素晴らしき領域」。ハノイの北方30kmに位置する(ヴィエト)・フー・タィン・チュオン(Viet Phu Thanh Chuong)の複合文化地域はベトナム文化を発見したいという人には有名なスポットである。本書はそのヴィエト・フー・タィン・チュォンを取り上げカラー写真で紹介、ベトナムの国の真髄と言われるその魅力に迫る。最初にヴィエト・フー・タィン・チュォン敷地内地図があり、それ以降は様々な写真である。水人形劇の人形、劇場外観、水上の劇場、蓮池、ヒキガエルの置き物、気に刻まれた漢詩、様々な古代彫像物、建造物の内部から外部またその一部を大写しして紹介。写真がメインで簡単なキャプションを付けているのみ。別世界に引き込まれる感覚に陥る。280x205o, ページ数記載なし(約110pp),HC, フランス語 4,410
C925 越南語基礎教程 (Giaùo Trình Cô Sôû Vieät Ngöõ) I, II, & III, 利国+1 編著, 北京大学出版社, CHINA 1989; 北京大学東方語言文学系教材で、第一冊から第三冊までの3冊。第一冊では越南語の音について説明したあと第一課から十課まで母音・子音など発音練習、ニで句型課文部分として文法を紹介しながら文章練習、後に行くほど中国語が少なく。第二冊は全17課で各課とも読解、語法、更に読解という構成、練習問題も越語で。第三冊も全17課で読解、単語、更に読解という構成だが、越語の占める割合が更に多くなる。140x200o, 第一冊 391pp, 第二冊 272pp, 第三冊 336pp, SC3冊のセットで。

5,040
C918 Les Oublieùs D’Annam (EÙdition Inteùgrale), Lax Giroud, Aire Libre, FRANCE 2000;  安南の忘れものでコミックの完全版。コミックと書くといかにも小さな子供向けであるようだが。ハードカバーの大型書だ。最初に、現実がフィクションを超える時として筆者が8頁にわたり写真を混ぜて物語の背景などを紹介、その後は最後までスリラー、サスペンスのストーリーが漫画で。舞台はフランスと安南。235x310o, 118pp, HC, フランス語 4,200

C842

Air France Indochine (Icare, Revue de l’Aviation Francaise), Syndicat National des Pilotes de Ligne, FRANCE 1997 ;  フランス航空界の雑誌Icare1997年第4号で、全体が「エール・フランス・インドシナ」の特集号。1791年から第1次世界大戦までのインドシナにおける航空機、航空機でみるインドシナの時代、雲南鉄道、飛行機で行くインドシナ、地図製作パイロットのロベール・ラムベール、エール・フランス・インドシナ1938-1945年、エール・フランス・インドシナ取締役殉教者フランソワ・マルタン、フランソワ・マルタン:奮闘する我が友、フランソワ・マルタン:英雄の死、証言、Ailes19451013日号からの抜粋、インドシナの歴史要約など14の章に分け、多数の写真、       イラスト、地図を掲載して記載、説明を進めている。写真は航空機に関連したものが多いのは当然だが、初めて航空機でインドシナに到達したパイロットの写真や、メコンやハロン湾の水上飛行機の写真など珍しいものも多く、全部で150以上。240x320, 138pp(インドシナ関係は125ppまで), SC, フランス語  6,120

C852

Zen in Medieval Vietnam: A Study and Translation of the Thieàn Uyeån Taäp Anh , Cuong Tu Nguyen, A Kuroda Institute Book, University of Hawaii Press, USA 1997;  「中世ヴェトナムにおける禅」。全体を3部に分け、第1Thieàn Uyeån Taäp Anhの研究で、ヴェトナム仏教史におけるThieàn Uyeån Taäp AnhThieàn Uyeån Taäp Anhを読む:ヴェトナムにおける禅伝統の歴史的分析、Thieàn Uyeån Taäp Anhの再読:中世ヴェトナムの仏教の全3章。第2部はThieàn Uyeån Taäp Anh:訳文。第3部は付録で、第1章への補助データ、第2章への補助データ、他の出所からの高位僧の伝記の3項目。その後は約80ppにわたりThieàn Uyeån Taäp Anhの漢字によるオリジナル・テキストが掲載。その後、本文中に記した「注」655点と、付録中の注に対する注記(説明)が約120pp。巻末には分遣リスト。筆者Cuong Tu Nguyenは米国ヴァージニア州のジョージ・メイソン大学の宗教学助教授で、本書は東アジアの仏教のみならず、ヴェトナムの文化や歴史にも貢献するものと評価されている。165x235, 483pp, HC(DJ), 英語。 (新品) 6,720
C831a Shells of Vietnam, Nguyen Ngoc Thach, Conch Books, GERMANY 2005; 「ベトナムの貝」。ベトナムで見られる約137種族の1534種及び亜種を掲載。それらは陸地・海のカタツムリ、二枚貝、オウムガイ、ツノガイ、ヒザラガイ、淡水貝を含む。それぞれについて、科学名、異名、英語名、越語名、特徴、平均的な大きさ、習性、分布、発見場所などが記されている。いくらかについては最大サイズや貝の用途も示されている。最初にベトナムの地方分類を示す地図、中に生き物が入っている貝、蓋付き貝の一覧、系統的整理、ヒザラガイなどに続きGastropodsの項目は本書の半分以上を占める。そのあとにツノガイ、オウムガイ、二枚貝という項目があるが、以上の部分は文字による。以降は91ppにわたってカラー写真のページ。貝の形や色が分かりやすいようにバックは真っ黒である。その形や大きさにより異なるが1ページあたり8~41の貝の写真が掲載。最後(写真頁の前)に、科・属の一覧、文献、それに英語名、越語名、科学名の索引。本書は筆者が28年をかけて収集した貝を注意深く研究、分類し、写真に収めたもので、ベトナムの貝の研究に欠かすことのできない1冊となっている。215x300, 338pp(+写真91pp), HC, 英語。 

この分はUSEDだが、ハードカバーだと傷みがちな角も綺麗で使用感もほとんどなく、特記すべき不具合なし。(左画像は今回分)
21,000
C811 Coercion in Vietnam?, William E.Simons, Lt.Col.USAF, The RAND Corporation, USA 1969;  「ベトナムでの圧政?」で、本報告書はUnited Sstates Air Forces Project RANDのために準備された資料でMemorandum RM-6016-PR。最初に前書きと要約。本文は4つのセクションに分かれ、研究の問題(圧政の疑問、圧政の概念)、米国の直接介入の状況、ベトナムにおける米国の直接介入の性質と実際(直接軍事介入の開始、圧力を強める、焦点をずらす、など)、そして結論。そのあとに、表1として北ベトナムに対する米国の航空作戦のパターン(196527日から512日)がある。210x275, 111pp, SC, 英語。 USED 表紙、及び内表紙にArmy War College図書館のスタンプ。SALVAGEのスタンプも押されているところからサルベージ船に置かれていたもの?表紙左上と裏表紙内側に管理用タグやポケットがある。本文に入ると書き込みやアンダーラインなどはなくきれいな状態 3,465
C777 Preliminary Keys to the Mosquitoes of Vietnam (First Revision), Dr. Alan Stone et al, South East Asia Mosquito Project, Smithsonian Institution, United States National Museum, USA 1966; ベトナムの蚊についてまとめたもので、ベトナム戦争時代に軍の要望などによるもの。南ベトナムで生息している、あるいは生息の可能性がある蚊の種類を過去の文献からリストアップ、それらがどのような場所に生息するのか(稲田、水溜り、岩の穴、木の穴、沼地、井戸、足跡、竹の節目、等)、やぶ蚊等他の種類の蚊の一覧(名称及び生息地)、そして巻末5ppにイラストがあり、蚊の構造を部分的に拡大して示しその名称などを記載。200x260o, 92pp+Vpp, SC(ホッチキス綴), 英語。 USED扱いだが表紙上部に前の所有者の名前がペン書き、それに赤マジックでM-2と記載。表紙にやや汚れがあるが、中は奇麗で実際には未使用と思われる。 5,040
SlipperOrchidOfVN.jpg (13744 バイト) C701 Slipper Orchids of Vietnam: With an Introduction to the Flora of Vietnam, Leonid Averyanov, Phillip Cribb, Phan Ke Loc & Nguyen Tien Hiep, Timber Press, USA 2003; 「ベトナムのスリッパー・オーキッド」。ベトナム蘭のなかでも、特にスリッパー・オーキッドについて詳しく紹介。まず、ベトナムという土地について、各地方ごとにその季候、植物、野菜などについて特徴を紹介し、第2章でスリッパー・オーキッド、第3章ベトナムのスリッパー・オーキッドの分類、最後の第4章で保護。スリッパー・オーキッドは勿論、その他植物など、写真(多くがカラー)、や地図が多数(写真・図・地図合わせて計218)。190x260o, 308pp, HC(DJ), 英語

*絶版となっており、最近は高値での取引になっています。
12,600
YouCanTakeTheBoys.jpg (23638 バイト) C675 You Can Take the Boy Out of Vietnam But You Can't Take Vietnam Out of the Boy(Anh coù theå mang nioât caâu trai ra khoûi Vieätnam nhöng anh khoâng theå laáy Vieätnam ra khoûi caâu trai), Bruce Weber, Gianni Versace, ITALY? 1996;  L'Uomo Vogue Edizioni Conde Nast 非売品で、ベトナム写真集としてコレクターズ・アイテムとなっている。最初から最後まですべて写真(カラー/白黒)で、写真に対する説明はなく、所々に歌詞や詩を入れているのみ。ほとんどがベトナムの人々を写したものだが、モデルのKate Mossの写真が何枚か見える。210x275o, (頁数の記載はないが約80pp), SC, 英語 = USED 表紙にバーコードのシール、古さはあるが特記すべき不具合なし 25,920
C594 Mountains in the Sea (The Vietnamese Miniature Landscape Art of Hoøn Non Boä), Phan Vaên Lít with Lew Buller, Timber Press, USA 2001; 日本のボンサイ。中国のペンジンに比べると認知度が低く知られざる存在であったベトナムのミニチュア・ランド・スケープ。アート「ホン・ノン・ボ」を紹介。最初にハロン湾やホアルなど特徴あるベトナムの景観に触れ、その後は作品、作り方、用具、ディスプレイ等について写真を多用し紹介。全体が美術集のような作りになっている。195x270o, 232pp, HC(DJ), 英語 8,315
       
C247 Atlas du Viet-Nam (Atlat Vieät Nam, An Atlas of Vietnam), Vu Tu Lap & Christian Taillard, Reclus – La Documentation Française, France 1994;  「ベトナムのアトラス」。I.国土(行政区分、人口密度、東南アジアの中のベトナム他)、II.人口(都市と田舎の人口、少数民族グループ、人口構造、労働人口の構造、T984-1989年の移住者のパターン)、III.農業生産(米栽培、工業生産他)、以下、農業の正価、エネルギーと工業、物流と通信、貿易、教育・健康及び文化活動などの項目がある。地図は地方、省ごとの状況が見て分かり易いようにカラーでの表示。地図(と一部に表)は合計で300を超える。仏越英の完全なトリリンガルである。210x255o, 421pp, SC, フランス語、ベトナムム語及び英語

なお、左の表紙を拡大すると分かりやすいが、中央の赤いベトナム地図の右下に小さなシールが貼られている。そこにも同じく赤いベトナム地図だが、多数の赤い小さな点でホァンサ群島とチュォンサ群島が強調されたものになっている。
13,650
C136 Histoire du Vietnam (des origins aøø1858), Le Thanh Khoi, Sudestasie, FRANCE 1992; 「ベトナムの歴史(起源から1858年迄)」。イントロで土地と人、次いで、歴史の始まり、ベトナムの国の形成、国家の創立、世襲の王政、官僚的な王政など時代を追って記載を進め全8章、関連写真及び図が合せて約30、地図24.年表は政治、文化、外国に分けて10pp。文献も10pp。索引は漢字も付記。しっかりとしたべとナムの歴史書である。190x265mm, 452pp, HC, フランス語 10,800
C098 Pagodas, Gods and Spirits of Vietnam, Ann Helen Unger, Walter Unger, Thames & Hudson Ltd., UK 1997;  「ベトナムの寺、神及び精神」写真集。先祖崇拝、アニミズム、道教、儒教、仏教、パゴダと宗教芸術、ディン、英雄を祭った寺、等という章に分けて(写真ともに)文字による解説を行い、それ以降は迫力のある写真で飾られている。写真は簡単なキャプションのあるものと全くないものがある。230x300, 197pp, HC(DJ), 英語 7,560
      8,400
       
C107 Vietnam: A Book of Changes, Mitch Epstein, WW Norton & Company, USA 1996;  「ベトナム: 変化の本」。筆者は写真家、米国人であるが退役軍人ではないという立場で90年代に数回ベトナムを訪れその姿を撮影した。本書は現在(=90年半ば)のベトナムを文章でなく、写真により訴えるものである。全体の4/55/6が頁全部を使用し説明のない写真で占められている。最後にまとめて場所と時期の紹介はある)。出版がベトナム戦争終結20年ほど経過した時期であり、なおも戦争の跡を残しながらも市場経済に進み変りつつある風景や人々の姿をとらえた。掲載写真は全て199295年の間に撮られたもの。巻末部に10頁強にわたり簡単な思い出が記されているのが唯一の文章部分。175x230o, 頁数記載なし, 厚さ21o, 重量740g,  HC(DJ), 英語
6,200
       
       
       
       
C949 Mes Carnets d'Indochine, Genevieøve Hue, Flammarion, FRANCE 2003 ; 「私のインドシナ日記」。画家・水彩画家の筆者は父方の関係でハノイ生れ、1954年にベトナムを離れパリに。1993年にベトナムが観光の門戸を開けるやベトナムに戻り、さらにラオス南部へも。本書はその時の想い出を絵と日記として残したもの。ベトナムはトンキン、ハロン湾、ハノイ、ホアル、モクチャウとマイソンへの道、サパ。そしてラオス(ヴィエンチャン、ルアンナムター、少数民族、麻薬など)、ビルマ(マンダレーへの道、パゴダ、等)、中国昆明とベトナム以外も多いが、カラーの水彩画は風景と人は特に少数民族(人物、衣服、装飾品など)を描いたものが多いのが目立つ。一部に昔の写真等も掲載して説明を補っている。旅の想い出をイラストと共に紹介する書は他にもあるが、本書は美術書並のクオリティ。275x215o, 135pp, HC, フランス語 8,560
       
       
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